Brava Desktop 16.4 導入ガイド
<シート固定ライセンス/同時使用ライセンス>
Brava Desktop 16.4(ネットワークライセンス)を新規導入する際の作業手順をご説明します。
シート固定ライセンスと同時使用ライセンスの導入手順は共通です。また、購入したライセンス数(シート数)による導入方法の違いはありません。
ネットワークライセンスを購入した場合、Brava Desktop 16.4を使用するPC(クライアント端末)とは別に、ライセンス管理用サーバーを1台たてる必要があります。
本サーバーに対してはライセンス管理ソフトとして「Brava Desktop License Manager 16 EP7(16.6.1.6)」(以下、ライセンスマネージャ)をインストールします。(動作環境)
「Step 1 ライセンスファイルの取得」では、サーバー情報を登録する形でライセンスファイルを取得します。取得したライセンスファイルは、「Step 2 ライセンスマネージャのインストール」および「Step 3 Brava Desktopのインストール」で使用します。
Step 1: Brava Desktop 16.4 ライセンスファイルを取得する
Brava Desktop 16.4のライセンスファイルを入手するには、メールまたはヘルプセンターにてライセンス発行依頼にお申し込みください。 ご連絡いただきますサーバー情報を登録したライセンスファイルを用意でき次第、サポート窓口からメールにて送付いたします。宛先 | bdt-support@oceanbridge.jp |
---|---|
件名 | Brava Desktop 16.4 ネットワークライセンス 新規発行依頼 |
本文 | 発行対象ライセンスに関する以下の情報を記載してください。 ・購入製品のPIN Number(例:IGC450001、IGC461234) ・ライセンスマネージャインストール先サーバーのコンピュータ名またはIPv4アドレス ・ライセンスマネージャインストール先のOS情報 |
- Brava Desktopはプログラム起動時やファイル読み込み時、上記手続きで登録したコンピュータ名またはIPアドレスに接続し、ライセンス情報をチェックする仕組みです。 ライセンスマネージャに接続できないクライアントPC上では、Brava Desktopを使用できません。
- 本手続きは、ご依頼を受けてから2~3営業日いただいております。インストール作業開始前の早い段階で申請処理を行うことをお勧めします。
Step 2: ライセンスマネージャをインストールする
本手順では、ライセンスマネージャのインストール、ライセンスマネージャ用サービスのインストール、購入したライセンス情報のインポート処理を順番に実行します。
事前準備 ※必ず以下の点について事前に確認してください
- Windowsの「UAC」(ユーザーアカウント制御)は無効にします。詳しい設定手順は、Microsoft社のサポートページなどをご参照ください。
- ファイアウォールを有効にしている場合は、TCP8400番ポートおよびTCP8208番ポートへの接続を許可する設定を登録してください。
※Windows Server サーバーマネージャーのツール一覧「セキュリティが強化されたWindowsファイアウォール」から設定を実施してください。
※TCP8400番ポートはクライアントPCとの通信、TCP8208番ポートはライセンスマネージャ管理画面への接続に必要です。 - セキュリティソフトが稼働している場合は一時的に無効化します。
- 管理者権限を持つユーザーアカウントを一つ用意します。
定期的にパスワード変更を必要とするユーザーを使用する場合、サービスのログオンアカウントについても合わせてパスワード更新が必要になるので、ご注意ください。
本製品のインストールからサービスのインストール、ライセンス情報の登録処理などは全て同じユーザーを使用して実行してください。
ライセンスマネージャのインストール
1ライセンスマネージャのインストールプログラムを下記リンクからダウンロードします。(動作環境)
2ダウンロードした「BDLicenseManager_16-6-1-6.exe」を実行し、インストールウィザードを起動します。
3[Welcome to InstallShield...]画面が表示されたら、[Next]をクリックします。
3[OpenText End User License Agreement]画面が表示されたら、[Next]をクリックします。
4[Install Brava! Desktop License Manager...]画面が表示されたら、プログラムインストール先を選択します。
初期設定のままインストール続行する場合は、[Next]をクリックします。
変更する場合は、[Change...]ボタンをクリックして、任意のインストール先を選択します。(非推奨)
5[Click Install to begin the installtion]画面が表示されたら、[Install]ボタンをクリックします。
6ライセンスマネージャのインストール処理が開始されます。
7プログラムのインストール処理が完了すると、[Install Shield Wizard Completed]画面が表示されます。
[Finish]ボタンをクリックして、インストールウィザードを閉じます。
備考:複数のネットワークカードが搭載されたサーバーでセットアップする場合
ライセンスマネージャは、最初に認識するネットワークカードに割り当てられたIPアドレスをクライアントとの通信窓口として使用します。次の設定を行うことで、ライセンスマネージャで使用するIPアドレスを指定できます。
- 「コントロールパネル」-「管理ツール」-「サービス」をクリックし、管理コンソールを表示する
- サービス名「IGC License Manager」を右クリックし、「停止」をクリックする
- IGCLicense Manager インストールフォルダ直下にあるLMService.iniをテキストエディタで開き、[Options]セクション内の末尾に下記の一行を追記してから上書き保存する
【記述形式】AdministrationHostName=[IPv4 Address]
【記述例】 [Options]
AdministrationPortNumber=8208
AdministrationHostName=192.168.1.111
- サービスの管理コンソールを表示し、サービス名「Brava! Desktop License Manager」を右クリックし、「開始」をクリックする
ライセンスマネージャ用サービスのインストールと初期設定
1ライセンスマネージャを起動します
以下のいずれかの操作により、ライセンスマネージャの管理画面を表示します
- Windowsの[スタート]メニューで [OpenText]-[Brava! Desktop License Manager]を右クリックし、「管理者として実行」をクリックする
- デスクトップ上に作成されているショートカットファイル「Brava! Desktop License Manager」を右クリックし、「管理者として実行」をクリックする
2ライセンスマネージャのサービスをインストールします
管理画面のメニューで [Tools]-[Service]-[Install Service]を選択すると、ライセンス管理プログラム専用のWindowsサービスをインストールします。
- ライセンスマネージャ用のサービスがインストールされた後は、ライセンスマネージャの起動時に、自動的にこのサービスに接続されます。
ライセンスマネージャのインターフェースからは、サービスの接続/切断、開始/終了や、インストール/アンインストールを実行することができます。 - 注意: 本サービスが使用するポートを変更するには、管理画面メニューの[Tools]-[Disconnect from Service]を選択してサービスへの接続を切断してから、[Tools]-[Communications Setup]を選択します。
[Communications Setup]ウィンドウにて、新しいポート番号を入力します。その際、他のプログラムで使用されているポート番号は入力しないでください。
「ユーザーアカウント制御(UAC)」を有効にしたまま管理コンソールを起動すると、サービスのインストールに失敗します。その場合、エラーメッセージ(下画面)が表示されます。 本画面が表示される場合はUACを無効するか、または管理コンソールを下記手順にしたがって起動してから、あらためてサービスのインストールを行います。
- 管理画面をいったん閉じる
- スタートメニューまたはデスクトップの「Brava! Desktop License Manager」を右クリックし、「管理者として実行」をクリックする
- 「ユーザーアカウント制御」の確認画面が表示されたら「はい」ボタンをクリックする
3ライセンスマネージャ用サービスの「スタートアップの種類」を変更します
マシン起動時にライセンスマネージャ用サービスを開始するタイミングを設定します。
- 「コントロールパネル」-「管理ツール」-「サービス」をクリックし、管理コンソールを表示する
- サービス名「Brava Desktop License Manager」のプロパティを表示し、「全般」タブを表示する
- 「スタートアップの種類」の選択肢を「自動」から「自動(遅延開始)」に変更する
- OKボタンをクリックしてプロパティを閉じる
ライセンス情報のインポート処理
1購入したネットワークライセンスのライセンス情報をライセンスマネージャに登録します
管理画面メニューの [Tools]-[License Setup]を選択すると[License Setup]ウィンドウが表示されます。
本設定画面でライセンス情報の登録処理を行います。 登録手順には、下記の2通りの方法をご用意しています。通常は一つ目の方法を選択してください。
- ライセンス情報を直接入力する
ライセンスの文字列のみ提供されている場合には、管理画面メニューの[Add...]ボタンをクリックして[Add License]ウィンドウを開き、ライセンス文字列を直接入力します。複数のライセンスを登録する場合は、同じ処理を繰り返します。 - ライセンスファイルをインポートする Step 1で入手したのライセンスファイル(IGCKey.lic)を使用します。管理画面メニューの[Import From File...]ボタンをクリックして、取り込むライセンスファイルを指定します。
ライセンス情報の登録処理が成功すると、登録済みライセンスの一覧が管理画面上に表示されます。
各ライセンスが使用するポートに重複が検出された場合や、非ネットワークライセンスが登録されるなどの問題が発生した際には、画面上にその説明が表示されます。
Step 3 Brava Desktop 16.4をインストールする
本手順では、クライアントPCに対するBrava Desktop 16.4の導入方法をご説明します。本作業はインストール台数分必要となります。事前準備
- 管理者権限を持つユーザーアカウントをクライアントマシンごとに用意します。
- ファイアウォールを有効にしている場合は、TCP8400番ポートへの接続を許可する設定を登録してください。
- セキュリティソフトが稼働している場合は一時的に無効化します。
Brava Desktop 16.4のインストール
1Brava Desktop 16.4 のインストールプログラムをダウンロードします。
クライアントPCの台数が少なく1台ごとにインストール作業を行う場合、本インストールパッケージをご利用ください。
2Brava Desktop 16.4をインストールします。
本インストールパッケージを使用する場合のインストール手順は、「Brava Desktop インストール手順」をご参照ください。
多様なインストール状況に対応できるようにMSI形式のインストールプログラムもご用意しています。
また、MSIファイルからBrava Desktop 16.4インストールを実行した後、日本語パッチも適用する必要があります。
下記のインストールパッケージをご利用いただきますと、Brava Desktop 16.4のサイレントインストールおよび日本語パッチ適用を一括で実行できます。
本インストールパッケージの使用方法をご説明します。
1. ZIPファイルを解凍し、任意フォルダに配置します
例[C:\BDT164SilentMSIInstall]
2. 本ページのStep1で入手したIGCKey.licを解凍先フォルダに配置します
例[C:\BDT164SilentInstall\IGCKey.lic]
3. 解凍先フォルダに解凍された「BravaDesktop164Install.bat」を管理者権限で実行します
例[C:\BDT164SilentInstall\IGCKey.lic]
4. スタートメニューやデスクトップに「Brava! Desktop」アイコンが作成されたらインストールは完了です
本インストールパッケージを使用する場合の注意点をご説明します。
- 旧バージョンのBrava Desktopがインストール済みの場合は先にアンインストールしてください
-
本インストールパッケージに含まれるファイルやフォルダの名称は変更しないでください
※ファイル名やフォルダ名を変更する場合は、「BravaDesktop164Install.bat」も修正する必要があります -
「BravaDesktop164Install.bat」の33行目にBrava Desktop 16.4 サイレントインストール用のコマンドが記述されています
本バッチファイルと同階層にIGCKey.licを保存すると記述修正なしでインストール処理を開始できます
もしIGCKey.licを別フォルダに保存する場合は、「LICENSEPATH」オプションのパス情報も修正します
(例) msiexec /qn /i "%WDIR%BravaDesktop164.msi" LICENSEPATH="C:\TEMP\IGCKey.lic"
(例) msiexec /qn /i "%WDIR%BravaDesktop164.msi" LICENSEPATH="\\FsSv\SHARE\TMP\IGCKey.lic"
-
Windows 7 32ビット版OSのみ、LICENSEPATHオプションではインストールできません。 本環境にインストールする場合、LICENSEPATHオプションの代わりにLICENSEDIRオプションを使用します。
下記例を参考にしてmsiexecコマンドの記述を修正してください。
(例) 「BravaDesktop164Install.bat」と同階層に「IGCKey.lic」を保存した場合
msiexec /qn /i "%WDIR%BravaDesktop164.msi" LICENSEDIR="%WDIR%"
(例) 「BravaDesktop164Install.bat」と同のフォルダに「IGCKey.lic」を保存した場合
msiexec /qn /i "%WDIR%BravaDesktop164JP.msi" LICENSEDIR="C:\Temp" -
サイレントインストールを行う場合、Brava Desktopの動作環境として以下の再頒布パッケージも必要です。
MSIファイル実行前に、各パッケージをクライアントPCに対してインストールしてください。
※「Visual Studio 2013 Visual C++ 再頒布可能パッケージ」については「vcredist_x86.exe」(6.2MB)をダウンロードし、使用してください。
Microsoft Visual C++ 2010 SP1 再頒布可能パッケージ (10.0.30319) Microsoft Visual C++ 2013 再頒布可能パッケージ (12.0.30501) - Windows 7やWindows 8.1、Windows Vistaの場合、Windowsのセキュリティ機能「UAC(ユーザーアカウント制御)」が有効だとインストール処理を失敗することがあります。
インストールエラーが起きる場合やインストール後に起動失敗する場合は、UACを一時的に無効にしてからインストール処理をあらためてお試しください。 -
※各種コマンドや自動配布方法に関する技術サポートは行っておりません。予めご了承ください。
トラブルシューティング:セットアップ完了したのにBrava Desktopを使用できない場合
サーバー上に複数のネットワークアダプターが存在する場合、サーバー上で以下の点を確認してください。
- コマンドプロンプトを起動する
- 下記コマンドを実行する
netstat -ano | find "8400"
- 実行結果(赤枠内)を確認する。
*クライアントPCとの通信に使用するIPアドレスとTCP8400番ポートが表示されるか確認します。
- もしBrava DesktopをインストールしたPCとの通信に使用しないネットワークアダプターに設定したIPアドレスが表示された場合は、サポート窓口にお問い合わせください。
トラブルシューティング:ライセンスマネージャ管理画面を使用できない場合
「Brava Desktop License Manager 1.16」以前のライセンスマネージャを使用している場合、ライセンスマネージャ管理画面に接続できなくなったりサービスの動作が安定しなくなったりする場合がございます。
本ケースに該当する事象が発生した場合、ライセンスマネージャのサービス「Brava! Desktop License Manager」の初期設定(ログオンアカウント)を変更してください。
- 「コントロールパネル」-「管理ツール」-「サービス」をクリックし、管理コンソールを表示する
- サービス名「Brava Desktop License Manager」のプロパティを表示し、「ログオン」タブをクリックする
- 「ログオン」欄の選択肢を「ローカルシステムアカウント」から「アカウント」に変更し、ライセンスマネージャインストール時のユーザーアカウント情報を入力する
※ログオンユーザー名は「ユーザー名@ドメイン名」の形式で入力する - OKボタンをクリックしてプロパティを閉じて、本サービスの再起動を一回実行する
参考情報:Brava! Desktop を一時的に使用できなくなった場合について
「Brava Desktop License Manager 1.16」以前のライセンスマネージャを使用している場合、一時的に複数台のPCでBrava! Desktopを使用できなくなる可能性があります。
このような事象が頻繁に発生する場合は、最新のライセンスマネージャを最新の「Brava Desktop License Manager 16 EP7(16.6.1.6)」へバージョンアップしてください。
詳しいバージョンアップ手順については、本製品の技術サポート窓口へお問い合わせください。